お気に入りの詩、ありますか?
最近この本を読んで、あらためて、詩っていいなぁと感じています。
詩って、
小説ほど描写がない分、
逆にズドンと響くものがあるのですよね。
言葉にならない思いを、
詩が表現してくれたりとか。
あぁ、わたしの心のモヤモヤは、そういうことだったのか、とか。
解釈を読み手に委ねるところも好きです。
すごく癒されるのです。
この本は、いろいろな人生のケース(出来事)に対して、
鴻上さんが谷川さんの詩を提案してくれます。
本の帯にあるケースの他に、
「愛されなかったら」「愛されたら」「大切な人をなくしたら」・・・等
約10のケースが。
鴻上さん曰く、鴻上さんは谷川医院の受付で、
症状によって詩を処方する係なんだそうです 笑
ケース別の鴻上さんのエッセイも面白い。
是非是非、手にとってみてほしい一冊です。
さて、わたしは、好きな詩はこうして手書きもして味わいます。
三好達治さんが谷川俊太郎さんと出会った時の衝撃を語った詩。至福。
「二十億光年の孤独」集英社文庫
この本には英訳もついていて、英訳の方も大好きでよく書写しています。
最近は自分でも詩を書いてみるようになりました。
3行とか4行だけど。
これも癒されますよ。
詩を使って、自分を満たし、内省しているのだろうなぁ。
鴻上さんによれば、
故ダイアナ妃が亡くなったとき、
何万という花束が宮殿にたむけられ、その時多くの花束には詩が添えられていたそうです。
なんか、素敵ですよね。
そしてできれば、大切な人が生きているうちに、花束に詩を添えて渡したい。
最後に、谷川俊太郎さんの素敵な詩を引用して終わります。
みんなで詩を読もう、書こう。
「問いに答えて」
悲しいときに悲しい詩は書けません
涙こらえるだけで精一杯
楽しい時に楽しい詩は書きません
他のことして遊んでいます
詩を書くときの心は穏やか
人里離れた山間(やまあい)のみずうみのよう
喜怒哀楽を湖底にしずめて
静かな波紋をひろげています
<美>にひそむ<真善>信じて
遠慮がちに言葉を置きます
あなたが読んでくだされば
心が活字の群れを<詩>に変える
引用元「そんなとき隣に詩がいます」大和書房
今日もしあわせでした。ありがとう。
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